今回は現在放送中のドラマ『ハゲタカ』から気になる話題です。
『ハゲタカ』が好調!なのだが・・・
現在放送中の夏ドラマ、それぞれに面白く毎日のように録画機器も駆使して楽しんでいます。
中でもお気に入りなのが、テレビ朝日で放送中の『ハゲタカ』。
視聴率も好調、ここまで2桁以上をキープしていますし安定の強さを見せています。
この『ハゲタカ』、あの『半沢直樹』に似ているという声を聴くことが多い気がします。
特に設定などが似通っているわけではないのですが、熱のこもった芝居でのバチバチの対決なんかは似た雰囲気を感じますよね。
さらに名言が飛び出すのも同じかもしれません。
『やられたらやり返す、倍返しだ!』が『半沢直樹』の人気を決定づけたといえますし、『ハゲタカ』からもさらなる名言が飛び出すかも。
なのですが。
先日放送された3話で気になるセリフが出てきました。
『死ぬこと以外はかすり傷』
この名言にSNSなどでもかなり盛り上がったようなのですが、私はどこかで聞いた事がある気がしたんですよね。
死ぬこと以外はかすり傷の元ネタは
気になってネットで調べてみると、この名言の元ネタは山崎拓巳さんという方のもののようです。
しかし、調べているとバラエティ番組で素人出演者の言葉だったり、とある人の名刺に書かれた名言なんて結果も出ましたし、私はフィクション小説か漫画で見たような気がしますからそれだけ多くの人に愛されている言葉と言えるのではないでしょうか。
パクリ?引用?オマージュ?
何年か前にブルゾンちえみさんが盗作疑惑で騒ぎになりましたよね。
ブレイク当時にやっていたネタの多くがとある本の内容に酷似していると炎上、本人もその本に影響されたと認めていました。
その後はネタの系統が変わっているのは、本人の倫理観にまずいと思ったからかもしれません。
では今回のケースはどうなのでしょう。
パクリとオマージュの違いは作品への敬意だという話があります。
しかし今作の場合は特に元ネタに言及される場面もありませんでしたし、元ネタへの敬意を匂わす描写も無かったように思います。
また、引用の場合は引用元の表記などが条件とされていますがそれもありませんでした。
ただ、これがパクリかといえばそうではないと思うんですよね。
わたし達が日々話す言葉というのはなにかしらに影響を受けているわけで、無意識に引用している事も多々あると思います。
それにこのくらいの文字数ですからたまたま同じ表現になったということも。
もしこれが『二兎を追う者は一兎をも得ず』のように誰もが知る格言だったなら簡単だったのだと思います。
もともと存在する名言という共通認識がありますから。
今回の場合のように、すでに著名人の名言として認知されているものが、著名人以外のオリジナルのように広まるというのはもしかしたら波風が立ってしまうのかも、なんて心配になったり。
もちろん、私のリサーチ不足で元ネタが『ハゲタカ』の原作でその他が無意識の引用というパターンもありえます。
個人的には、過度で無ければどっちにしろ良い言葉を知るきっかけになれば良いのかなと思うのですが。
ただ今回のことで考えせられたのは、こういったセリフ一つとっても作品の印象を左右されえますしとても難しいものだということ。
もし自分が元ネタのファンだったら過剰に反応してしまう可能性もありますし、そういう時って無意識の引用やたまたまの一致だなんて広い視野は持てないだろうし。
もちろん『ハゲタカ』が面白いことに変わりはありませんし、今後の展開もとても楽しみです。